スペシャルインタビュー OrangeLife VOL.8

選手という立場を離れて見えてきたものを“言葉”のバトンに変え、今、現役選手に贈る・・・
川井「いきなり結論になるけど、僕が『対談の場所はニンスタで』ってリクエストをしたんだ。(スポンサーの)看板も何も無くて、サポーターもいないこの状況でサッカーをしてゴールを決めるのと、ピッチの周りに看板があって、たくさんのサポーターが反応して喜んでくれる状況との違い。色々なものに囲まれたゴールの喜びをわかって欲しくて。多くの人が関わってできたピッチでサッカーをやるという、その原点をわかって欲しいし、ナベ(渡邊選手)なら分かってくれると思う。今、サッカーをやっている意味を、改めて何もないこの状況で話したくって。この場を選んだのはそういう理由。いきなり、一方的に話しちゃったけど(笑)」
渡邊「いいっすよ(笑)。まずは『愛媛FCがある』ということに感謝しないと。もし自分が早く生まれたらJリーグは無かったし、愛媛FCもなかった。そういう意味では歴代の選手には感謝しないと。愛媛FCのジュニアユースにいた中3の頃、愛媛FCがJFL1年目で、会場の設営もやったけど、その時と今もまた全然違う環境。今は何でも用意されているし、プロになるとそれが当たり前になる」
川井「僕が愛媛FCに入ったのもJFL1年目。その頃はは選手でも会場の準備をして、看板を立てることもあった。でもその後、選手を辞めてスタッフになって、改めて分かったこともあるんだ。例えば、その看板だけじゃなく、愛媛FCのための協賛がたくさんある。サポーターも選手のためにお金を出しあって横断幕を作ってくれて、チケットも買って観に来てくれる。スタジアムの外ではグッズを買って、それがリアルに自分たちの給料になる。その流れというか、仕組みが分かればこの場でやるべきこと、プレーすることの意味が変わるんだと思う。
それと、今のナベはチームを引っ張る感じじゃなくて、むしろいじられるキャラかもしれない。でも昔は児童会長をしたりサッカーでも副キャプテンを任されたり、何かを任されるということも自然とついてきているよね。任せる人はできると思ってそうしているし、その素質もあるんだと思う。24歳は選手としてもいい時期。もっと視野を広く持つことができれば、ナベの立ち位置からチームにいい影響を与えられると思うし、期待をしてるんだ」
渡邊「そうなんやけど(照笑)。プロになってまだ1年半だけど、最初は今、光一君が話したようなことも考えた。でも正直、頭でっかちになって、色々考えたらプレーどころじゃなくなった時期もあって・・・。それから、逆に考えないようにしていたけど、ダメなんかな?試合を観に来てくれる人にとっての一番は『勝って喜んでもらうことかな』と思ったんだけど。そう言ってしまえば、光一君の話はあっちに置いて、みたいになってしまうけど・・・」
川井「試合のあと、サポーターのところに行って『手を振って』とかいうでしょ?気持ちはあってもなかなか行動に移せなくて、感謝していても恥ずかしくてできなかったり。90分戦ったあとはしんどいし、だけどそれを飛び越えてアクションを起こすことでスタジアムに来てる人が喜んでくれて、それが自分にもつながると思うんだ。サッカー選手の寿命は短いし、一瞬一瞬を大事にして欲しい。いろんなアクションを起こして失敗して欲しい。何もせずに悶々と考えるよりも、やって失敗することで次につながると思う。分かっていることも多いと思うけど、アクションを起こせていないんじゃないかな?スタッフとしての仕事も同じで、色んなことをやって失敗も繰り返してきた。だけど、失敗を繰り返すことで広がりができたり、結果も出て『次につながるんだ』ということを実感したんだ。プレースタイルでも同じことで、ナベは相手が来たらしっかり対応できるし、逆に自分からアクションを起こせたらもっとすごい選手になると思うよ。失敗することもあるけど、やってみないと何も起こらないし、前に進まないと思う」
渡邊「確かに、やらないで後悔するより、やって後悔しないと」
川井「それと今、感じているのは、愛媛FCは色んな可能性を秘めているということ。サッカー以外でも愛媛から全国に情報を発信できる可能性を秘めた場所だということ。愛媛FCを通じて盛り上がって、いろんな人に喜んで欲しい。ただ、今はそこでピッチに立てるありがたさに気が付いてほしいし、終わってからじゃもったいない」
渡邊「可能性、という意味では共感できる。サッカーの部分で言えば今はJ2だけど、めちゃくちゃいいプレーができたらJ1にいけるし、その先に世界がある。でも、そのためには準備していないといけないから、やっぱり日々の生活が大事。(サポーターへの感謝という面では)裕介さん(川北裕介)は何も考えずにできちゃう。自然にできるから、それは見習わなくちゃいけないと思う。自分がサポーターだったら、という目線で考えるのは大事かな。
感謝する、という気持ちも持ってはいたけど、今日は確かにその考え方がより一層大きくなったかな。最近、『試合に出るのが当たり前』と思いかけていた時に、スタメンからも外れてしまって。チームが勝っても自分が試合に出てなかったから、サポーターがいてもサインをせずに帰ってしまったこともあった・・・。でも、僕らはサポーターがいてこそ」
川井「試合に出ていない時ほど、サポーターは見てる。出てない時がすごく大事。そこをどうコントロールするかだよね。難しいかもしれないけど、チャレンジをすることはメリットしかないと思うし、自分の気持ち次第じゃないかな。仕事でも同じで、忙しくなると自分本位になってしまいがちだけど、目的を忘れずに色んな視点から客観的に自分を評価できれば楽になると思し、考えなくなったらそこで終わってしまう」
渡邊「それと正直、今感じているのは『愛媛FCしまなみ』の時のほうがハングリーだったかな。試合に出ている時は、次の試合に向けての調整に入る。そこでトレーニングをやり過ぎると試合に響く。さぼりじゃないけど、『しまなみ』にいた時はそんなこと考えてなかった。難しいっすね。健二さん(福田健二)は『誰でも怠け者だから』って。健二さんが海外に挑戦した時『日本で天狗になっていた自分がいた。ベストパフォーマンスじゃなきゃついていけない環境に身を置く』って話を聞いて共感した。だから今、試合から離れたことはそれを気づかせてくれたと思いたい。やっぱり、人間は野心や欲も必要かなと。今は次の目標もできた。ひとつでも上のカテゴリーでやりたい」
川井「それで、愛媛FCをJ1に上げて、盛り上げてもらえたら。僕もサッカーは高校でやめようと思っていたけど、恩師がいて、運が味方をしてサッカーを続けられて。愛媛だから能力を引き出してもらえたし、プロになれた。そう思えたらやっぱりここは特別な場所。自分達のふるさとのおかげだから、恩返ししないといけないと思う」
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渡邊「いいっすよ(笑)。まずは『愛媛FCがある』ということに感謝しないと。もし自分が早く生まれたらJリーグは無かったし、愛媛FCもなかった。そういう意味では歴代の選手には感謝しないと。愛媛FCのジュニアユースにいた中3の頃、愛媛FCがJFL1年目で、会場の設営もやったけど、その時と今もまた全然違う環境。今は何でも用意されているし、プロになるとそれが当たり前になる」川井「僕が愛媛FCに入ったのもJFL1年目。その頃はは選手でも会場の準備をして、看板を立てることもあった。でもその後、選手を辞めてスタッフになって、改めて分かったこともあるんだ。例えば、その看板だけじゃなく、愛媛FCのための協賛がたくさんある。サポーターも選手のためにお金を出しあって横断幕を作ってくれて、チケットも買って観に来てくれる。スタジアムの外ではグッズを買って、それがリアルに自分たちの給料になる。その流れというか、仕組みが分かればこの場でやるべきこと、プレーすることの意味が変わるんだと思う。
それと、今のナベはチームを引っ張る感じじゃなくて、むしろいじられるキャラかもしれない。でも昔は児童会長をしたりサッカーでも副キャプテンを任されたり、何かを任されるということも自然とついてきているよね。任せる人はできると思ってそうしているし、その素質もあるんだと思う。24歳は選手としてもいい時期。もっと視野を広く持つことができれば、ナベの立ち位置からチームにいい影響を与えられると思うし、期待をしてるんだ」
渡邊「そうなんやけど(照笑)。プロになってまだ1年半だけど、最初は今、光一君が話したようなことも考えた。でも正直、頭でっかちになって、色々考えたらプレーどころじゃなくなった時期もあって・・・。それから、逆に考えないようにしていたけど、ダメなんかな?試合を観に来てくれる人にとっての一番は『勝って喜んでもらうことかな』と思ったんだけど。そう言ってしまえば、光一君の話はあっちに置いて、みたいになってしまうけど・・・」
川井「試合のあと、サポーターのところに行って『手を振って』とかいうでしょ?気持ちはあってもなかなか行動に移せなくて、感謝していても恥ずかしくてできなかったり。90分戦ったあとはしんどいし、だけどそれを飛び越えてアクションを起こすことでスタジアムに来てる人が喜んでくれて、それが自分にもつながると思うんだ。サッカー選手の寿命は短いし、一瞬一瞬を大事にして欲しい。いろんなアクションを起こして失敗して欲しい。何もせずに悶々と考えるよりも、やって失敗することで次につながると思う。分かっていることも多いと思うけど、アクションを起こせていないんじゃないかな?スタッフとしての仕事も同じで、色んなことをやって失敗も繰り返してきた。だけど、失敗を繰り返すことで広がりができたり、結果も出て『次につながるんだ』ということを実感したんだ。プレースタイルでも同じことで、ナベは相手が来たらしっかり対応できるし、逆に自分からアクションを起こせたらもっとすごい選手になると思うよ。失敗することもあるけど、やってみないと何も起こらないし、前に進まないと思う」
渡邊「確かに、やらないで後悔するより、やって後悔しないと」
川井「それと今、感じているのは、愛媛FCは色んな可能性を秘めているということ。サッカー以外でも愛媛から全国に情報を発信できる可能性を秘めた場所だということ。愛媛FCを通じて盛り上がって、いろんな人に喜んで欲しい。ただ、今はそこでピッチに立てるありがたさに気が付いてほしいし、終わってからじゃもったいない」渡邊「可能性、という意味では共感できる。サッカーの部分で言えば今はJ2だけど、めちゃくちゃいいプレーができたらJ1にいけるし、その先に世界がある。でも、そのためには準備していないといけないから、やっぱり日々の生活が大事。(サポーターへの感謝という面では)裕介さん(川北裕介)は何も考えずにできちゃう。自然にできるから、それは見習わなくちゃいけないと思う。自分がサポーターだったら、という目線で考えるのは大事かな。
感謝する、という気持ちも持ってはいたけど、今日は確かにその考え方がより一層大きくなったかな。最近、『試合に出るのが当たり前』と思いかけていた時に、スタメンからも外れてしまって。チームが勝っても自分が試合に出てなかったから、サポーターがいてもサインをせずに帰ってしまったこともあった・・・。でも、僕らはサポーターがいてこそ」
川井「試合に出ていない時ほど、サポーターは見てる。出てない時がすごく大事。そこをどうコントロールするかだよね。難しいかもしれないけど、チャレンジをすることはメリットしかないと思うし、自分の気持ち次第じゃないかな。仕事でも同じで、忙しくなると自分本位になってしまいがちだけど、目的を忘れずに色んな視点から客観的に自分を評価できれば楽になると思し、考えなくなったらそこで終わってしまう」
渡邊「それと正直、今感じているのは『愛媛FCしまなみ』の時のほうがハングリーだったかな。試合に出ている時は、次の試合に向けての調整に入る。そこでトレーニングをやり過ぎると試合に響く。さぼりじゃないけど、『しまなみ』にいた時はそんなこと考えてなかった。難しいっすね。健二さん(福田健二)は『誰でも怠け者だから』って。健二さんが海外に挑戦した時『日本で天狗になっていた自分がいた。ベストパフォーマンスじゃなきゃついていけない環境に身を置く』って話を聞いて共感した。だから今、試合から離れたことはそれを気づかせてくれたと思いたい。やっぱり、人間は野心や欲も必要かなと。今は次の目標もできた。ひとつでも上のカテゴリーでやりたい」
川井「それで、愛媛FCをJ1に上げて、盛り上げてもらえたら。僕もサッカーは高校でやめようと思っていたけど、恩師がいて、運が味方をしてサッカーを続けられて。愛媛だから能力を引き出してもらえたし、プロになれた。そう思えたらやっぱりここは特別な場所。自分達のふるさとのおかげだから、恩返ししないといけないと思う」
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| 川井光一 [31歳・宇和島市出身] 【通算出場】J2/3試合・JFL/86試合 南宇和高校、中京大学を経て当時JFLの愛媛FCに加入。ディフェンダーとして活躍、J2昇格に尽力した。引退後、2007年から広報を務め、翌年にはマーケティンググループ担当に。グッズの管理をはじめ、スポンサーや行政など各方面との関係強化にも力を注ぐ。 |
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渡邊一仁 [24歳・松山市出身] 【通算出場】J2/36試合 ※29節時点 愛媛FCジュニアユースから済美高校を経て、東京学芸大学に進学。昨季、アマチュアの「愛媛FCしまなみ」から、シーズン途中にトップチームに昇格。豊富な運動量とハードなフィジカルコンタクトで“堅守愛媛”の一翼を担う守備のキーマンにまで成長した。 |
