スペシャルインタビュー OrangeLife VOL.7

vol7ヘッダ

コンサドーレ札幌では、高卒2年目にしてシーズン9得点を挙げた石井選手。翌年もサポーターの印象に残るゴールを重ね、札幌のJ1昇格に貢献しました。しかし、夢の舞台でノーゴール。突き当たったプロの壁を乗り越えるため、活躍の場を求めて愛媛に。そして今季、開幕スタメンの座をつかみ挑戦を続ける日々―。

一方で、一度は現役を引退したものの愛媛で再びユニフォームに袖を通した中田選手。サッカー部が創部したばかりの愛媛女子短期大学ではチームメイトをプレーで牽引、と同時に指導者になるための勉強を始めました。

日本のトップリーグを経験した2人は今、どんな目標に向かい、新天地・愛媛でどんなチャレンジを続けているのでしょう・・・。

 

石井「中田さんは愛媛女子短期大学で勉強をしながら、女子サッカー部でプレーもしてるんですよね?」

中田「健康スポーツ学科で体の仕組みとか、マシンの使い方を習ったりしています。インストラクターを目指すための授業ですね。高校の時と違って、授業も楽しいですよ(笑)。今後、愛媛FCレディース※1が立ち上がれば、その時は選手としてもサッカーを続けようと思っています」

石井「授業とサッカーと、大変そう。オフは遊びに行ったりしてますか?」

中田「サッカー部は土日も練習や試合があって、練習は基本的には月曜がオフなんですが、月曜は授業があるし。あまりオフらしい日はないですね・・。」

vol7写真01石井「サッカー以外の趣味は?」

中田「なんだろ(笑)。休みの日もあまり外出はしないんです。出たいけど、ダラダラしてしまう・・・。ひきこもっています(笑)」

石井「じゃぁ、例えば家で何してるんですか?」

中田「パソコンをいじったり、テレビを見たり」

石井「僕と一緒(笑)」

中田「何か趣味ありますか?」

石井「僕もあまり出かけるほうじゃないけど、買い物は好きですね。最近はチームメイトの(吉川)健太とか、一緒に出かけるようになりました」

中田「チームメイトといっても私の場合、周りがみんな10代じゃないですか。遊びが凄いんですよ。ほんとに。釣りをしたり、暖かくなったら川で泳いだり。夏休みはクワガタを取りに行ったり(笑)、チャリで30分とかでも全然平気みたいで(笑)」

石井「小学生みたいですね。で、それについていけないんですね(笑)。デジタル化してないんですね」

中田「少年みたいですよ(笑)」

石井「僕も小さい頃はかくれんぼとか色鬼、とかやってたけど・・・」

中田「出身は、北海道のどこですか?札幌は中学校の修学旅行で行ったことがあって、去年はスキー実習で行きました。札幌とか富良野とか」

石井「生まれた時からずっと札幌育ちで、小学校3年生からサッカーを始めました。中田さんも小さい頃からサッカーを?」

中田「いえ、高校生からです。それまではバレーをしていました」

石井「え、(サッカーを始めるのが)遅かったんですね!」

vol7写真02中田「はい。中学生の時、高校の女子サッカー部が練習試合にきたことがあって。その時に練習に参加したら、面白かったんです。バレーは決まりが色々あるけど、サッカーの方が自由かなって」

石井「確かに、バレーのほうが規律というか、決まりごとが多いのかも。サッカーも今は自由がなくなってきてるけど。僕の場合、中学生くらいの頃だと自由にプレーしていましたね。1人でサッカーやっているような感じだったかも(笑)」

中田「ずっと札幌にいたんですか?」

石井「ユース(高校)からコンサドーレ札幌に入って。それから、トップチームに上がった感じです。愛媛にきたのは今年からで、それまではずっと札幌にいました。でも、今の僕はまだ指導者とか引退後のイメージはないなぁ。漠然としたものだけど、30歳くらいまでは現役でプレーしたいと思ってます。最後はアメリカでサッカーをして、自分の幅を広げたり・・・とか。アメリカのサッカーもレベルが上がっているし、英語を学びたい、っていうのもあるし。でも、中田さんは『指導者になりたい』と思うキッカケがあったんですか?」

中田「一度現役を引退したあと、子どもにサッカーを教えることがあったんです。その時に『面白いな』って思えて。基本的には子どもが好きなんですよね。ちなみに、石井さんは(プレーが)速いですよね」

石井「えっ、試合、観たんですか?!」

中田「栃木戦(5/5)や甲府戦(5/29)ではホームゲームの準備を手伝ったり、試合も観ました」

石井「甲府戦のニンスタは、いつもと全然違う雰囲気でした。1万人を超えるとお客さんが入った感じが出て、すごく良かった。いつもあのくらいお客さんを呼べるようなプレーをしたいですね。なでしこリーグ※2はどうですか?」

中田「ベレーザ(日テレ・ベレーザ)やレッズ(浦和レッドダイヤモンズレディース)は男子と同じくらいサポーターが来ます。アルビ(アルビレックス新潟レディース)も。湯郷ベルでは女子の天皇杯※3で決勝までいくことができて、2007年の元旦は国立でプレーできました。ガンバ大阪と浦和レッズの決勝戦の前座でした。3万人くらいの観客の中でプレーしたのは初めてで、メッチャ興奮しました。最初、ウチのサポーターのところに挨拶に行ったらレッズのサポーターもいて、それが凄くて。試合が始まったら、(大歓声に)もっと『凄いなー』って思って」

取材:6/2 山の手マリアージュガーデン 


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vol7写真03FW 11 石井謙伍 (愛媛FC)
【生年月日】1986/4/2
【出身地】北海道
【通算出場】(J1/J2)9/121
【通算得点】(J1/J2) 0/18

今季、コンサドーレ札幌から愛媛FCに加入、FWの即戦力として活躍。第17節の古巣・札幌戦で愛媛初ゴールを決める。札幌時代の2006年には、北京五輪日本代表候補にも選ばれた。




vol7写真04FW 10 中田麻衣子 (愛媛女子短期大学サッカー部)
【生年月日】1983/8/27
【出身地】宮城県 
【通算出場】(1部/2部)80/15
【通算得点】(1部/2部)14/16
※Lリーグ1部、2部、なでしこリーグ

なでしこリーグの岡山湯郷Belleで7年間プレーした後、昨年から愛媛女子短期大学へ。2006、2007年には「なでしこリーグオールスター」にも選出された。 



(脚注)
※1 愛媛女子短期大学サッカー部は2009年に創部。愛媛FCと連携し、2011年には卒業生を中心に「愛媛FCレディース」を創設予定。また、女子サッカートップレベルの選手育成、女子大学サッカーNo.1を目指している。
※2 なでしこジャパン(サッカー女子日本代表)の選手も活躍する日本の女子トップリーグ。以前はLリーグとも呼ばれた。
※3 第28回全日本女子サッカー選手権大会(女子サッカー日本一を決める大会)

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