関根選手インタビュー(後編) Interview

関根永悟02

そしていよいよ愛媛FCに入団となる関根選手・・・

--そしていよいよ2005年に愛媛FCに入ることとなるんですが、きっかけは何だったんですか?

セレクションですね。ちょうどホンダ5年目の時にこの年に上に上がれなかったら、他のチームに行こうと決めていて結果、その年、上がれなかったんで、本田の時の先輩に他のチームに行きたいんですがと、相談しました。
その先輩が紹介してくれたのがたまたま愛媛FCで、その流れで愛媛FCのセレクションを受けてみることにしました。


関根永悟12--そのセレクションで受かったのは関根選手だけだったんですか?

あと猿田 浩得(愛媛FC 2005-2006)です。


--生まれ故郷の埼玉を初めて離れることとなりましたが。

愛媛に来てすぐの時は、正直ホームシックになりました。知り合いも誰もいなかったし、来てすぐは仕事も決まってなかったし、試合にも出れなかったので、正直、帰りたかったです。あの時はほんとに弱ってましたね。


--どういう風にホームシックは解消していったのですか?

たまたま同級生が多かったんで、そいつらに助けられたりしながら、少しずつ自分のペースにしていきました。


--当時の愛媛FCは、まだサッカーだけで暮らしていける環境ではなかったと思いますが。

はい、亀井鉄鋼(株)の方でアルバイトをさせてもらってました。


--そして、いよいよJ2に昇格することになったのですが。

そうですね。この年、年間30試合くらいあって半分くらいしか出場できていなかったんですが、チームが残してくれたおかげで自分の一つの目標であったプロ選手になることができました。


--このころのプレースタイルと今とで何か変化していることはあるんですか?

特にないです。頑張って前に上がって得点に絡むようにしてました。


--当時の愛媛FCは上に上がれるような雰囲気はチームにあったんですか?

チームの状況は正直わからなかったです。自分は試合に出て結果残すために必死だったんで、そんな雰囲気を感じるような余裕はなかったです。


--Jリーグに昇格してレベルの違いを感じることはありましたか?

よく覚えてないですね。レギュラー取れてなかったんで、他のチームを見るというよりはとにかくチーム内の競争に勝てるように必死でやってました。


--毎年毎年が勝負だったと。

そうですね。一年目(2006年)とかも契約更新されない選手も多くて、自分も満足いく結果を残せていなかったのでとにかく必死でした。


関根永悟04--ただここまで残り続けられたというのは、自分としてどの点が認められていると感じていますか?

メンバーに入れなくても腐らず、いつも必死でやってきたからですかね・・・


--2006年から2008年までは年間20試合ぐらいの出場試合数が続いていましたが、2009年から30試合に増えました。それはやはり終盤のバルバリッチ監督への監督交代という面が大きいのでしょうか。

大きいと思います。監督が代わって自分としては、それまでとやってることは同じなんですけど、
評価されているということが自分の自信につながってどんどん良い感じでプレーできているなという感じがあります。


--さらに2010年は現時点(第24節終了時点)で22試合に出場と、累積警告以外は全て試合に出場されていますが、その評価されてる中で思いっきりプレーできているというのが結果に結びついているのでしょうか?

試合に出れていなかった時期とコンスタントに出れてる時期と自分の中で大きく変化した部分というのは特にないです。一生懸命、毎日やってきたことをそのまま続けているだけですね。
ただ、考え方で変化したところはあって、前監督の時は上がったらすぐ戻ってこいということが多かったのですが、バルバリッチ監督の場合は、関根が上がったら、みんなでそのスペースを埋めようということを言ってもらえるので前より思い切って前に上がれるようになりました。

--前監督(望月監督 2005-2009年9月)は厳しかったですか?

自分はいつも厳しく言われてましたね。ただ、モチさん(望月監督)がいなかったら、今の自分はないと思うので、もちろんモチさんにはとても感謝してます。
毎日モチさんに言われ続けていたことを直そう直そうと心がけ続けてきたので少しずつ良くなっていったということもありますし。


--サッカー選手としては年齢も少しずつ上がっていってる中であの運動量を維持するのは相当大変なことと思いますが・・・

運動量が落ちてる感じはないですが、疲れが取れ難くなってます(笑)


--疲れを取るためのケアも大変ですね。

温泉好きなんで、温泉に行きますが、それでもなかなか取れません。特に今はとにかく暑くて、大変です。練習以外はできるだけ外に出ないようにして、じっとしてます。


--関根選手が練習中に現在心がけている大事なことはありますか?

一日の練習をとにかく全力でやろうということを心がけています


--大きいケガはこれまでにありますか?

いや、ホンダの時にライン作業で痛めた腰くらいですね。特に大きなケガはないです。


関根永悟07--今、特にこういう点を意識しているというところはありますか?

上がっていって、最後の最後でもう少し落ち着いてプレーできるようになりたいです。それはセンタリングだったり、シュートだったり色んな場面があると思うのですが、落ち着いてプレーできればもっと精度が高くなると思うので。


--関根選手が好きなプレーのイメージを教えてください。

サッカーやってる人はみんなそうだと思うのですが、ゴールを決めたいですね。今年も何回かチャンスあったんですけどね、落ち着いてなかったりで(笑)気持ちはゴールに突き刺さってるんですけどね。


--関根選手自身の将来の目標を教えてください。

やっぱり愛媛FCでJ1に行きたいです。もう6年もこのチームにいるというのもありますし。


--どんどんチームに若手が入ってきていますが、後輩たちに伝えていきたいこととか感じてたりしますか?

そんなかっこいいことは何もないです。逆にJ1から来ている若手の選手からは盗めるところは盗みたいって思ってます。でも本当に今の若い選手はうまいですよ。
あいつらみたいにうまくなりたいですけど、すぐにはうまくなれないから、頑張るしかないです。


--以上となります。今日は、ありがとうございました。

ありがとうございました。



インタビューを終えて・・・

インタービューの途中、とにかくえらそうな感じで文章表現するのはやめてください。と何度も言われました。自分を必要以上に大きく見せることをしない、その謙虚さが今の関根選手の結果に現れているんだなと改めて感じました。

「努力に勝る天才はなし」関根選手の好きな言葉は、まさに関根選手の生き様を表現していると感じた取材でした。


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この他にも関根選手にはいろいろな質問をしています。
その内容は「ファンクラブ専用ページ」に掲載!



関根永悟03



■関根永悟 選手
ポジション : DF
生年月日 : 1981年9月11日
身長/体重 : 176cm/68kg 
出生地 : 埼玉県
血液型 : B型
前所属チーム : ホンダルミノッソ狭山